きれいな歯や歯ぐきにあこがれる人は多いと思います
私たちも来院される皆様がそんな歯や歯ぐきのの持ち主になって欲しい、と願っております
次の人たちはむし歯や歯周病の無いすばらしい財産の持ち主たちです
よく見てみると歯も歯ぐきもいろんな形や色をしてますね
皆様に共通なことは… プラークがかなり少ないこと です
最近定期的にいらっしゃっている方たちの中で、最も美しい!と思ったお口の中の持ち主の一人
22才男性: プラークの少なさ、歯並び共にexcellent ! です(古い充填物もありますがまだ問題なし)
いつまでもこのように、ずーっときれいな状態でいて欲しい,,, そう思っています
でも、どうせ年をとったらだめになるんでしょ と思っている方はいませんか?
次の人たちは定期的に来院している人たちですが、 何才だと思いますか?
すっごくきれいだと思います (多少歯ぐきが下がってきてはいますが、許容範囲でしょう)
上から70才男性、68才女性、75才女性です
高齢になっても若い方たち並に健康的な歯と歯ぐきを持つことは可能ですね
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☆ 長野県 佐久市 歯科 ☆
木本歯科オフィシャルサイト はこちら
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プラークコントロールがよくない人は
歯周病になる場合があります
歯周病は結構怖いです
原因は プラークの中の歯周病菌です
下の写真は初期の歯周病です
歯と歯ぐきの間にベタッとしたプラークがついています
プラークの中にはばい菌がいっぱい潜んでいます
その中の歯周病菌がいろいろ悪さをします
歯ぐきが 赤くなる
腫れる
痛む
出血がある
などの炎症症状が一つあるいは複数でてきます
右側のX線写真では歯の根が顎の骨の中に植わっている状態がわかります
ちょうど大根が土の中に植わっているような感じです
あまり辛くないし、症状も一時的なことが多いので
そのままほっとけます
そのうち 症状が目立ってくる
歯ぐきが下がって歯が長く見えてくる
膿が出る
など段々とあまりよろしくない状態がたびたび起こるようになります
下の写真は中程度に進行した歯周病です
初期の歯周病とX線を比べると歯の周りにあった骨がなくなってきているのが分かります
青首大根のようになって来ました
歯周病で一番怖いのは、このように 骨がなくなる ことだと思います
これ以上なくなると・・・
放っておくと大事な歯とさよならしなくてはならなくなるかもしれませんが
初期や中期の歯周病ならば適切な処置を行なえばたいていは治り
健康な歯ぐき を維持することができます
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歯周病はかなり進行してから歯科受診する人が珍しくありません
なぜでしょうか?
ひとつは 歯周病が進行するまで 症状に気がつかない
ひとつは 歯周病が進行するような 症状が出ても気にしない
気にしない方には治療は難しいですが・・・
歯周病で怖いのは歯の周りの骨がなくなっていくことですが
進行すると 歯ぐきが下がって歯根が見えてきますのでわかりそうですが・・・
なぜそこまでなるまで気がつかないのでしょうか?
一般的な成人の歯周病はすすむ速度が非常にゆっくりで
1年間に 0.2mm~1mm ぐらいだといわれています
つまり 歯周病かな?と思っていて 1年間放置したとしても
0.2mmしか変化しなかったら その変化に気がつかないことがほとんどでしょう
あまりプラークコントロールがよくない人でした
少し骨が減っています
分かりにくいですね・・・
(歯と骨の間の黒い三角形の面積が大きくなっています)
さて よくわからないような変化ですが、5年、10年、20年と時が経っていくと
5mm、10mm と骨が減っていくかもしれません
さすがに 10mmなくなると歯が長く見えてきます
でも、たとえ長く見えても その1年前と比べてみて 違いが分からないでしょう
ただ、若い時と比べてみると違う、でも 年だから・・しょうがないか・・なんて思うかも
歯周病は中年になるとかかりやすいというイメージがありますが
そんな方たちも 実は10代、20代から進行し始めているのだと思います
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歯周病の治療は
「歯周病菌をできるだけ少なくすること!」
できるだけ というのは、 ばい菌は0匹にはなりませんので
炎症が起きないぐらいの量にコントロールする ということです
そのためには
自分で行なう ブラッシング ( プラークを落とします : プラークコントロール )
歯医者で行なう スケーリング&ルートプレーニング ( 歯石を落とします )
を行ないます
歯みがき をしない人はあまり見かけません
ブラッシングを毎日しているのに、歯周病になる人がいます
そんな時は みがき残している場合が多いです
みがけていない部分があるので歯周病になるわけですから
そのまま今までと同じようなブラッシングをしていると・・・
たとえ歯医者に通っていても また歯周病が進行するでしょう
と、いうわけで 一番大事なのは "適切なブラッシング"
これができれば 半分は治療が終わったようなものです(多分)
スケーリング&ルートプレーニングというのは・・・
歯についた歯石を取って歯根面をツルツルに仕上げることです
歯石を取っただけではだめです、ツルツルがだいじです
初期の歯周病
ブラッシング と 歯根ツルツル で
↓
中程度の歯周病
同じようにブラッシング と 歯根ツルツル
↓
少し歯ぐきがくぼんでいますが
しばらくすると平らに落ち着いてきます
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プラークは歯の周りに繁殖したばい菌の集団です
食後に残った食べかすではありません
白いネバッとした塊で歯と歯ぐきの間、歯と歯の間、咬み合せの溝などによく繁殖します
バイオフィルムと呼ばれる特殊な構造をしてべったりと歯にくっついています
マウスリンスで口をゆすいだり 薬を塗ったりするだけでは取れません
1mm3のプラークの中には1億以上のばい菌がいます
その種類は300種以上いますが
全てのばい菌のことが解明されているわけではありません
むし歯を引き起こすむし歯菌や歯周病を引き起こす歯周病菌もプラークの中にいますが
実際に歯周病を起こすと考えられているばい菌が
本当に歯周病を起こすかは まだ証明されていません
また 口の中のばい菌の種類には個人差があります
例えば むし歯菌のいない人もいるようです
この人たちはいくら歯磨きをサボってプラークをためてもむし歯にはならないようです
でも歯周病になるかもしれませんね (分かりませんけど・・・)
ばい菌レベルではまだ分からないことが多いので
今のところプラークをターゲットに治療や予防をしていくのが確実だと思います
プラークコントロールのいい人はむし歯や歯周病になりにくいです
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Author:atsu
2004年に長野県に引っ越してきました
たまにアイスホッケーとかテニスとかしています
最近は筋トレとゆるいランに変わってきました