(むし歯ドコマデケズル… の続き)
歯の治療で
「むし歯を削って詰め物をしましょう」
と言われたら
どこまで削ると思いますか?
歯は大まかに分けると エナメル質 象牙質 歯の神経 といった三層構造になっています
上の写真はむし歯菌によって脱灰がおこり、象牙質まで破壊されたむし歯です
象牙質というのは、無数の細い管がエナメル質から神経の方向に並んだ構造をしています
むし歯になった歯では
細菌はエナメル質を通過すると象牙質の管を通って歯の神経まで攻め込もうとしてきます
大きな目で見ますと
上の図のように象牙質はさらに三層に分けられます
2 のゾーンは細菌で象牙質の構造が破壊されています
3 のゾーンも脱灰しており 細菌も侵入しています
4 のゾーンはミネラルが沈着して象牙質の管が塞がり細菌が入ってきません
したがって 5 の歯の神経ゾーンまでは細菌の侵入はしていない
と いうように昔は考えられていました
さらに 細菌が歯に残っているとむし歯が進行するとも考えられていました
この考えで行きますと しっかり治療するには3のゾーンまで削る必要があるのです
材料の進歩やむし歯の注意深い観察などから
近年はむし歯に対する考え方と共に
むし歯に対する歯の処置も変わってきています
いままでのやり方に疑問がでてきたのです
まず一つは
本当に細菌がいるところは全部しっかり取らなければいけないのでしょうか?
もう一つは
むし歯菌のいる場所は本当に3と4のゾーンで境界を引くことができるのでしょうか?
です
この二つに対する答えはどちらも No です
この項続く・・・
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祭りの次の日の朝は
静けさの中に祭りの残骸
きっと普段は道端にゴミなんか捨てない人でも
うっかり捨ててしまうのかもしれない
バブルの後の後始末
私の生まれ育ったところは 湯島天神とか 神田明神とか 上野公園とか
大きなお祭りをするところがいっぱいありました
小学生の時のことです
朝 ジョギングをしている時期がありましたが
ある祭りの後の次の朝 ショッキングなことがありました
一時期 カラーひよこというものが売られていました
ひよこにいろんな色を付けて売っているのです
その日の朝、鳥居のそばに大量のひよこがつぶされて死んでいました
きっと 売れ残ったひよこの始末を面倒に思った人がいたのでしょう
いろんな色を付けてつぶされて飛び散っていたいろんな色の塊が
一気に祭りの酔いを醒ましてくれました
まあ繁華街の朝もしょっちゅう見ていましたので
祭りだけのことではないのでしょうが
次の日の朝は いろんなものがありました
朝見るその光景は
あの楽しさが何から生まれて何を生み出すのかを考えてしまいます
最近はごみのこともうるさくなったし
後始末もみんなが気をつけてやるようになったので
昔とはだいぶ違ってきているみたいです
臼田のお祭りも そんなに散らかっていないようです
ただ、祭りというと
人がはしゃぐイベントというと
時々その波に乗り損ねてしまうのです
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(むし歯ドコマデケズル… と むし歯ドコマデケズル… その2 の続き)
削って詰めるむし歯の治療法について
① 細菌がいるところは全部しっかり取らなければいけない
② 細菌のいる場所は3と4のゾーンで境界を引くことができる
といった考えから
上の図の2と3のゾーンの部分はしっかり削り取るという方法が行われていました
① 細菌がいるところは全部しっかり取らなければいけない
について考えていきます
まずは しっかり取る ということについて・・・
むし歯になった部分がしっかり取り除かれたかどうかを確認する方法として
色のついた部分はしっかり取る(金属による変色は除く)
柔らかいところは取る
他にもありますが上記の2つが代表的な方法です
どのくらいの色? どのくらいの硬さ? といったところは 感覚 でしか説明できません
つまり、自分の師匠から教わったり その後の自分の経験から確立されていくものともいえます
そして
2(細菌に破壊されたゾーン) と 3(脱灰ゾーン) をしっかり取れたかは
歯医者の視覚と触覚によって判断されます
(う蝕検知液というものを使用する方法もありますがこれも視覚で判断します)
かなりアバウトといえますが、この方法は悪い方法だとは思いません
しかし
きちんと 3(脱灰のゾーン) まで取って
なおかつ 削りすぎない
ということは至難の業ですし
ちゃんとできたかを正確に、客観的に確認する方法はありません
次に 細菌のいるところは 全部とる について
むし歯には 進行するむし歯 と 進行しないむし歯 があります
進行しないむし歯を見てわかることは
ということです
つまりむし歯は 細菌のいる所を全部取らなくても
プラークが形成されなければ 進行を止めることはできるのです
歯に接着しない材料を使った場合
むし歯の部分が残ったまま詰め物をすると
詰め物と歯の隙間から細菌の栄養となるものが入ってきて
むし歯が進行する恐れがありました
(金属と歯の間に隙間があいてプラークが発生し むし歯が歯の神経まで進行している例)
歯と歯科材料がしっかりと接着する場合は
むし歯の部分が多少残ったままでも
しっかりと詰め物を詰めれば
長い間 健康な状態で 歯を長持ちさせることは可能です
(穴の開いたむし歯に接着性の材料であるレジンを詰めた例)
むしろ
細菌を取り残さないようにと 歯を削りすぎてしまうことのほうが
歯にダメージを与えてしまうのかもしれません
この項続く・・・
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長男がママに言いました
「俺の作った工作品 捨てた?」
その工作品はベランダに転がっていたそうです
海の生き物を作ろうというテーマで
風船と色紙を使って魚を作ってきたようです
ママ曰く
「別に下手だから捨てたわけじゃないわよ
ちゃんとまんぼーだってわかっていたし、
ただ、家の中がいっぱいになってくると邪魔だから
ベランダに置いておいたの」
どうもこの言い方だとへたくそと言っているようです
長男が発見した ベランダに転がっていた まんぼー
(彼が言うにはまんぼーではないようです
ママが言うには置いておいたそうです)
ママが私に言うには どうも色紙の切り方や貼り方が
かなりテキトーでいい加減に作っているように見えるようです
(長男は時間がなくてしょうがなかったと言っております)
魚だそうです
たしかに いい加減に作ってありますが
よく見ると面白い顔
自分が小学生の時に作った工作を思い出しました
テーマは「面白い顔」
柔らかい煉瓦ブロックに彫刻等を使って面白い顔を掘り上げていくのでした
私が考えたものは片目の海賊
唇は いかりや長介 のようにしました
かなり丁寧に仕上げ自分でも満足してました
さて、みんな出来上がって展示会です
面白い顔はいっぱいありました
というか、これは顔か?といったものが多くあり
煉瓦が単にぼこぼこに穴だらけになっているようなものもあります
だけど、そっちのほうがかなり笑えるのです
私の作品は上手だねと褒められはしましたが
面白い顔コンテストで賞をとれるものではありませんでした
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梅雨明け宣言からこっち
パッとしない天気が続きます
朝も雲が多いが続きます
雲愛好家としては 雲が嫌とは言いませんが
雲ひとつない晴天と同じくらい
空一面厚く広がったのっぺり雲も退屈なものです
これは7月のある日の朝
八ヶ岳を乗り越えてやってくる雲たち
最近 こんな雲やってきてませんね
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(むし歯ドコマデケズル… と
むし歯ドコマデケズル… その3 の続き)
削って詰めるむし歯の治療法について
① 細菌がいるところは全部しっかり取らなければいけない
② 細菌のいる場所は3と4のゾーンで境界を引くことができる
といった考えから
上の図の2と3のゾーンの部分はしっかり削り取るという方法がj従来行われていました
② 細菌のいる場所は3と4のゾーンで境界を引くことができる
について考えてみます
これはむし歯の歯の標本を顕微鏡で見てみるとわかります
この左の図はむし歯の象牙質の断面です
右の図は左の図の一部を拡大したものです
ZD は 象牙質が破壊されたゾーンです
ZB は 細菌のいる所です
下のほうに歯の神経があります
象牙質は神経からエナメル質の方向にものすごく細い管がたくさんあります
この図も上下方向に細い管が伸びています
黒い部分は細菌がいるところです
細菌はこの細い管を通って下の神経のほうへだんだん侵入していくのです
この図をみると 細菌は場所によって侵入する深さが違います
象牙質の中を横一列に並んではいません
中には 歯の神経まで 細菌が侵入しているところもあります
ところがむし歯の穴は神経よりだいぶ遠いところです
もし このむし歯の治療をするとしたら そして
むし歯の中の細菌を全部取ろうとしたら…
むし歯の細菌がいないところもだいぶ削らなければなりませんね
ということで
② 細菌のいる場所は3(脱灰ゾーン)と4(透明ゾーン)の間で境界を引くことができる?
は できない です
3(脱灰ゾーン)まで歯を削っても細菌をしっかり取り除くことは不可能です
…さらに続く
上の2枚の写真は Dental Caries という 教科書から引用させてもらいました
この教科書は むし歯研究の第一線で活躍されている欧米の先生方が編集したものです
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狼に育てられた少女の話を子供たちにしました
私が小学生だった頃に本で読んだ本当にあったお話
昔、インドのある村で狼に育てられていた少女が保護されました
見つけられたときは7,8歳で、
人間の言葉を解さず、4つ足で歩き、食事は手を使わないで食べていました
ある牧師さんがその子をつれて帰り、その後面倒を見ることにしたが
覚えた言葉は少なくて 歩くのもよろよろとしか歩けなかったようで
長生きせず若くして息を引き取ったみたいです
このお話をするきっかけになったのは
レンタルしたDVDの話を家族でしていたところからでした
赤ん坊の頃に連れ去られた双子の兄弟が
14年間、闇の一族(?)につかまったまま監禁されていた
というところからだったと思います
(このDVDを私は途中で眠ってしまいほとんど見ていません)
その間 この子はどのようにしつけられて育ったのか?などと余計な心配をしてしたからでした
適切な時期に適切な教育を受けないと身につくものもつかなくなってしまうよ
ということを説明するのに狼に育てられた少女の話をしたのでした
さて、確認のために調べてみると
確かにインドでお話で、1920年代のことです
アマラとカマラという推定1歳と8歳の二人の少女で
年少のアマラはすぐに死んでしまいましたが
カマラは9年後に亡くなったそうなので
17歳ぐらいまで生きていたのでしょうか
ところがこの話 本当かどうか ということについては賛否両論、意見が分かれているようです
狼が人間を育てるのはどうも無理があるようだとか
その記録が信頼性があるのかとか
人間にある程度育てられたのだが、後で捨てられたのではないかとか
いろいろあるようです
今となっては本当のことは わかりませんね
ただ、話として覚えやすく説明もしやすいのは確かなので
人に記憶に残っているお話なのでしょうね
確かに、適切な時期に適切な教育を というのは
その人が 受けるタイミングを逃さない ということであれば納得できますが
タイミングを逃すともう取り返しがつかない ということであれば ? ですね
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あわただしく終わった今週の仕事・・
義父の新盆のため昨夜から千葉に居ります
心配していた暑さもそれほどではないようで少し安心
朝お墓から迎え火をたいて義父を自宅まで案内しました
この迎え火を仏壇のろうそくに移すときに
家内はろうそくを落とし火を消してしまいました
ま、内の中ならOKですか
さて、自宅のほうでは叔父の新盆です
そちらは喪服でお盆を過ごさなくてはなりません
こちらは短パンにゴムぞーりでお墓に行ってきました
蒸し暑い千葉で軽装のお盆
涼しく気持ちのいい佐久で喪服のお盆
さらに、毎年行っている奄美大島でのお盆
どこがいいかを比べるつもりはありませんが
微妙な風習や意識の違いがあります
しかし、このお盆、というかその他の仏事にもいえるのですが
どこの場所でも
仏 = (祖先の)精霊
仏事 =(祖先の)精霊のための行事
ですね
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歯のホワイトニングを行うと輝く白い歯をゲットできますが
ホワイトニングを行う前に知っておいたほうがいいこととして
Ⅰ 色がだんだん元に戻ってくる
Ⅱ 歯がしみる
Ⅲ 思った白さにならない
などの問題が起きる可能性があるということです (ホワイトニングって大丈夫? ‐後戻り‐)
Ⅰ の色が戻ることについての例
白くなった歯は 半年ぐらいすると少し元に戻る傾向があるといわれています
↓
3週間デュアルホワイトニング(ホーム+オフィスホワイトニング)
着色しやすい飲食物を控えて
がんばってホワイトニングをしました結果
かなり白くなりました
↓
少し色が濃くなってきたようです
この方は タッチアップや再度のホワイトニングなど
後戻りに対するケアはしていませんでした
少し戻った感じはありますが
最初に比べるとかなり白い状態をキープしています
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義父の精霊と共に過ごしている今年のお盆
久々にはじめたビリーのブートキャンプもお休みし
ゆっくりと読書
ホーキング親子の第二弾
宇宙に秘められた謎を読みました
本というのは時間と場所によって内容が変わってきます
内容は変わるはずはなく、読み手の処理状態が変わるのだ
という意見もあるかもしれませんが、私にとっては同じことです
長男に先を越されてしまい
早く読みたいと思っていたのですが
ゆっくりと読みたいとも思っていた本でした
大きな宇宙や小さな分子に思いをめぐらせることはとても楽しいことです
昔、大好きだった「大きいってどんなこと?」 という幼児向けの本を思い出します
しかし、最近のコンピューター技術はすごいですね
写真がとてもきれい、
というか、処理された絵を見ていると
今見ているもの、聞こえているものは何だろうと改めて思ってしまいます
時間をさかのぼる旅も、宇宙を進んでいく旅も、人類の考え方をたどる旅も
行き着くところは同じです by バーナード
名言ですね
ゴルディロックス・ゾーン にて
(* ゴルディロックスというのは童話「三匹のくま」に出てきて、熱すぎも冷たすぎもしない子グマのおかゆを食べた女の子の名前です)
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Author:atsu
2004年に長野県に引っ越してきました
たまにアイスホッケーとかテニスとかしています
最近は筋トレとゆるいランに変わってきました