臼田－軽井沢 run・run・run

（・・・前回の続き　臼田から軽井沢まで軽くジョギングをしてみました　） 
 

　平根のセブンイレブンでトイレ休憩
　水分補給もできました
　リアルゴールドに似た200円もするドリンクを購入

　ここまでだいたい12㎞を超えたところ　　約半分です

　



結構汗をかいてましたが、ここで休んだことで少し冷えてしまいました
足が固くなったようです
身体は微妙です
 


　　御代田に入るところ
　　ここの景色はいい！
　　一度歩いてみて見たかったのです (今回はrunですが）
　　やっぱりいい眺めでした







御代田に入ってからは長めのアップダウンが結構あります
そう、軽井沢は臼田より標高が高いのでした
あまり深く考えていませんでした

上り坂でどうなるか不安だったけど、
意外と登れることに驚く
何だ、結構やれるじゃん、俺
などと自分をほめます

とは言え、 いつまでも調子がいいわけではありません 
まず左足の付け根に違和感が出てきました
それから右足ふくらはぎのあたり…

しかし、ランナーズハイというのでしょうか？
走り続けるのが気持ちいい
ちょっと辛いけどなんか楽しい

本日はチーグル3，4年生が帝産カップに出ます
何名かの方とすれ違い
「がんばって～」、　なんて声援を受けますとすごくうれしい
マラソン中継なんかで周りの人が旗振って声援を送ってますが、
あれでまた頑張れるんだろーなー 
私の場合も、その声を聞いた途端にスピードが上がるのですが、
沿道にずーっと声をかける人がいるわけではないので、
声援終了後にリバウンドが生じ、逆に今まで以上にスピードが落ちる・・・


軽井沢に入ったところでだんだんつらくなってきました
裏道を選んだのですが、
これがアップダウンが多い
しかも登っていくのですから
アップ、アップ、ダウン、アップというような感じ

そして裏道とは言え交通量が結構多いのです
しかもみなさんかなりのスピードです
(意外と車が怖かった）

心肺系は問題ないのですが、
とにかく足が痛い　
写真も撮る元気がなくなってきました
しかし、息子たちはすでに先に行ってます
R先生も途中で「乗ってきますか?」と声をかけてくださいましたが、
空元気で「だいじょぶでーす」と明るく笑って頑張るそぶりを見せる私
 

　

　追分駅を過ぎたところで誘惑の看板　
　ここで座ったらもう立ち上がれないだろうなー
　訳20㎞経過したところ
　ゴールはあと数キロです





時計を見ると９：２０、試合開始は９：４５
ゴールまで３ｋｍ
リンクに行く目的は息子の練習試合
オフィシャルもやらなくてはいけません
遅れるわけにはいかないので、残念ですがTelをします
「間に合わないから迎えに来てちょーだい」
「今どこ？」
「望月塗装の前」

ゴールはすぐそこですが無念のリタイアを決意したのでした

(・・・続く）

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歯と歯の間のむし歯の診断

むし歯になりやすい部位は 大きく分けて3か所です
　　　　　歯と歯ぐきの間
　　　　　かみ合わせの面
　　　　　歯と歯の間

さて、歯と歯の間にできるむし歯は厄介です
見つけるのが難しいのです

　　
　　　 　   
上の写真はむし歯がみあたらない口の中です
X線写真上でも特に問題が見つかりません 

 

では、次の写真はどうでしょうか・・・？

　　 
　 むし歯があるのですが、どこにあるかわかりますか?
 
　かみ合わせの面の黒い溝は問題ありません
　
　歯と歯ぐきの間にも問題はなさそうです







ところが、X線検査でむし歯があることがわかりました
　
 

下の第一大臼歯(写真、下の真ん中の奥歯）にむし歯の影がみえます
隣の第二小臼歯(左の小さい歯）との間にできました

歯と歯がくっついている部分の下に食べ物が詰まることがあります
爪楊枝や歯間ブラシなどを使って汚れを取ったりしますが、
掃除がうまくできずにプラークがずっと溜まっていたためにむし歯になったようです

写真で見てもそうですが、歯の上から目で見てもむし歯に気が付きません
このまま横から見ても歯ぐきがあるので間のむし歯は見えにくいです
また、プラークがついているのでさらにわかりにくくなっていました
プラークをよく落として、スコープで拡大してやっとわかる大きさですが、
X線では明らかに充填処置をしたほうがいいむし歯です

このように歯と歯の間のむし歯はX線検査が重要になってきます
 

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臼田－軽井沢 run・乱・乱

（・・・臼田から軽井沢まで軽くジョギングをしてみました 最終編　　）

あきらめのTelをして残念無念な気持ち
しかし疲れているひまはなく、これからオフィシャルをしなければなりません
さて、気持ちを切り替えて、と思ったところに家内よりTel

「(ゴールまで)もうすぐだから最後まできていーよ、
　オフィシャルもしなくてイーから、と皆さん言ってます」
気を使って完走させてくれるみたいでした

「ありがとう！うれしーです」

そう、もう少しなんです
感謝の気持ちで電話を切り再び走り出しました

しかし、足がほとんど動かない・・

電話をしたときに体のスイッチをオフにしてしまったのですが、
一回切ってしまったら再びオンにすぐならないみたいです
一歩一歩が亀のようです
足もなんだか全部が痛いようです

うれしいと言いつ悲鳴をあげている身体
（これがうれしい悲鳴か!?）
などと馬鹿なことを言いつつ
とにかく這うように進む私
(後から考えたら水分補給を忘れていたようでした） 

たったの1，2ｋｍがものすごく長い距離、長い時間に思えました
一歩一歩と、身体を動かすことにこれだけ意識をしたことはありませんでした


  
やっと着いたときはうれしーというより、
(終わった・・・）　と、ただ思っただけ
 
たどり着いたときは3分遅刻
臼田橋からアリーナまで26，46Km
走行時間３：１５：１１　（トイレ時間の除く）
標高差358m　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by Runmeter

シャワー浴びて
飲んで、食べて、
ぐったりしているうちに第一ピリオド終わってしまいました 


息子の試合を見に来たんじゃなかったっけ・・・



 

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X線の影と視診のむし歯

　
このX線写真では下の真ん中の歯にむし歯の影があります
さて、このむし歯はどれくらい深くまで進行しているのでしょうか？

 
むし歯の断面図を見ると穴のさらに深いところまでむし歯になっています
X線の黒い影は実際にはどのあたりまでを表しているのでしょうか？ 


 
実際のむし歯とX線で見える影との関係を調べた研究があります…

 
660本の歯のX線写真をとりました
そして見えたむし歯の影をランク分けしました
R0は影が見えなかったもの
R1はエナメル質表面に影が見えたもの
R2は象牙質まで達していないむし歯
R3は象牙質まで達してしまったむし歯
R4は象牙質の深くまでいってるむし歯

 
ちょっと変な絵ですが削った歯の断面を見たところです
A はエナメル質の表面にむし歯があるもの(穴があいていない)
B はエナメル質と象牙質の境までむし歯があるもの(穴があいていない)
C はエナメル質を超えて象牙質まで進行したむし歯（穴があいていない）
D はエナメル質表面がざらざらして穴があき始めたむし歯
E はエナメル質の穴がエナメル質の半分ぐらいまで達したむし歯
F は象牙質まで穴があいてしまったむし歯

そして、むし歯の進行状況とX線写真の影との関係を見ていきました

 
単純に考えると影が大きければむし歯も大きいという関係になると思われます

この660本の歯の結果は次のようでした

 

だいたい相関関係にあることがわかりました
しかしばらつきが大きいです
X線検査でR4と判定されたものでも、Bが2本Cが10本あります
X線写真で大きなむし歯だと思っても、
実は穴のあいていないむし歯だったりすることもあるのです

反対にむし歯の穴があいていても、
X線では影が見えなかったり、
ほとんど見えなかったりする 歯もあります


つまり、だいたいの事はわかるけど、
X線の影が正確にむし歯の状態を表しているわけではない、
ということがわかります

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ふくらはぎの肉離れ

軽井沢までのランニングは結構きつくて、
その日一日中身体が傷んでいました
その日はストレッチとお風呂と睡眠と・・・
とにかく体をいたわりました 

その翌日の月曜日
起きたら多少ふくらはぎが痛いくらいで何とか歩ける
仕事もいける (這ってでも行くつもりでしたが…）
夜のキングスの練習もいける

朝のジョギングはさすがにやめましたが、
夜のアイスホッケーは行きました
身体が持つか心配でしたが、
ここのところキングスの練習には参加していなかったので頑張って行きました

全然動けないかと思ったら、結構いい
というか、いつもより足が軽く動くのです
前日身体を苛め抜いたのがよかったのか・・・
充分な体の手入れがよかったのか・・・
なんとなく気分よくその日は終わりました

その翌日の火曜日・・・
身体は結構疲れ気味です
昨日23時まで氷上だったので当然と言えば当然
そして朝はやはりジョギングさぼり
で、夜はグリフィンズの練習日だったので長男を連れて参加です
身体は疲れ気味、でも連日足は動くのでした

その翌日の水曜日・・・
さすがに疲れて何もせず
トレーニングは完全休養

そしてその翌日の木曜日・・・
休診日です
近くの温泉まで10㎞ぐらい
ジョギングして体を休めてゆっくり帰ってこようかと思いましたが、
足が重いので、まずは近くを走ってみたところ、
右ふくらはぎがだんだん痛くなってきました
2㎞で走るの中断
その後歩いてみたものの、日曜日のような足の痛みが出てきました

主治医のR先生　「肉離れですね」
全治6週間
アイスホッケー練習では全く大丈夫だったので気が付きませんでした
そうです、スケートシューズは足首が固定されているのでふくらはぎに負担がこないのです
(そのせいでふくらはぎの筋肉が他より弱くなっているのかもしれません）

しばらくジョギングは無理です
アイスホッケーはオッケーです

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感度と特異度 ： 歯と歯の間のむし歯の診断

むし歯を治療する(歯を削って詰める）かどうか…
明かなむし歯と違ってむし歯かどうか微妙な歯の場合、
判断を誤ると削らなくてもいい歯を削ってしまう危険があります

むし歯を見逃して進行させて大きなむし歯をつくるのも困りますが、
削らなくていい歯をけずられることは、患者さんにとって甚だ迷惑な話であります
ここの判定は慎重に行わなくてはなりません

例えば歯と歯のあいだにむし歯ができてしまった場合、
穴があいてなければ削って詰める処置をせずに、
ブラッシングやフッ化物、食事を気を付ける事などで済む場合があります
しかし歯がくっついているので正確に判断するのは難しい…

視診が基本ですが、
この部位はX線検査による判定も重要です
X線写真は実際の穴のあいたむし歯の大きさを正確に教えてくれない場合もありますが、
（X線の影と視診のむし歯参照） 
全くあてにならないわけではありません

自分が行う検査が、どのくらいの正確さかを表す目安はあります

例えば　穴のあいているむし歯を集めてきたとします
　　　　　これをX線で検査します
　　　　　10本検査をして6本がむし歯の穴ありと判定されました
　　　　　むし歯の穴を検査によって正確に判定した確率は6/10です
　　　　　これを感度と言います　感度 = 6本（検査で穴ありと判定） / 10本（実際の穴のあるむし歯） = 0.6

　　　　　この感度に対して特異度という目安もペアであります
　　　　　今度は穴のあいていない歯を集めてきます
　　　　　これをX線で検査します
　　　　　10本検査をして9本がむし歯の穴なしと判定されました
　　　　　穴がないと正確に判定した確率は9/10です
　　　　　これを特異度と言います　特異度 = 9本（検査で穴なしと判定） /  10本（実際の穴のない歯） = 0.9

		むし歯の穴
		あり	なし
X線検査	+	6	1
	-	4	9
合計		10	10

　　　　　　　　　　感度 = 6/10 = 0.6　　特異度 = 9/10 = 0.9　

表にするとこのようになります
感度と特異度によって検査の精度が把握できます
歯と歯の間のむし歯の穴に対するX線検査の制度は大雑把にいうとだいたいこんなものです
一番いい値は感度＝特異度＝１ですね
したがって　この検査は　特異度は高いが感度はあまり高くないということになります

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マレットフィンガー

先週のアイスホッケー練習で・・・

Eコーチのボランティアで大人特訓
最初のウォーミングアップ
パス、パス、パスでシュート
これを素早く繰り返しますが、
その時すっころんで左手から着地してしまいました

左手薬指がすごく痛かったです
グローブを脱いでしばらくリンクに指をつけて冷やしました
(こういう時アイスリンクは便利ですね)

私はレフトハンドですからトップハンドが右手になります
したがって左手はあまり握らずにプレーできます
薬指はあけておけば問題なくプレーできました

しかし、次の日になっても薬指が結構痛い
爪の付け根を押すとかなり痛い
それでも仕事中は左薬指はあまり使わないので問題なく経過

次の日も結構痛いので主治医のR先生に診てもらいました
「マレットフィンガーですね」
何気なく言うのでほっとしました
「じゃあ、折れていないのですね？」

「いや、たぶん折れてます」

X線で骨折確認
全治六週間です

仕事可能
アイスホッケー可能

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感度と特異度と的中率

・・・感度と特異度の話の続き・・・

ある研究によると歯と歯の間のむし歯(の穴)では、
X線検査は　だいたい感度=0.6、特異度=0.9ぐらいです
(感度と特異度：歯と歯の間のむし歯診断参照)

つまり、
むし歯の穴のあいた歯をX線検査では60％の確率で当てることができる
むし歯の穴のあいていない歯をX線検査では90％の確率で当てることができる
ということができます

X線検査ではむし歯が60％の確率でしかわからない、
ということは一見あまりあてにならないように思えるかもしれません

しかし、実際には　”むし歯かどうかわかっている歯”　に検査をするわけではありません
”むし歯かどうかわからない歯”　にX線検査をするのであります

		むし歯の穴
		あり	なし
X線検査	+	6	1
	-	4	9
合計		10	10

前回使用した表ですが、これは縦に数字を見ていました
つまりむし歯の穴がある歯　10本のうち6本がX線検査で＋(陽性）であると判定された　（6/10）
しかし、実際の臨床で知りたいのはX線検査を行ってどのくらい正確に判定できるかです
上の表では今度は横に数字を見ていく必要があります
むし歯の穴がある歯が10本、ない歯が10本の合計20本ですが、
X線検査で＋と判定された歯は7本で、そのうち6本が本当にむし歯の穴があったことになります
一方 － と判定された歯は13本ですが、そのうち9本がむし歯の穴がなかったことになります
表を横に見るように少し修正しますと、

		むし歯の穴		合計
		あり	なし
X線検査	+	6	1	7
	-	4	9	13
合計		10	10	20

つまりX線検査＋（陽性）と判定された場合、むし歯の穴がある確率は 6/7 = 0.86
また、－ （陰性）と判定された場合、むし歯の穴がない確率は 9/13 = 0.69
というようになります
実際のX線検査では86％の確率でむし歯と判定できます
この正解する確率を陽性的中率といいます
一方むし歯の穴がないと判定した時、正解の確率は69％ということになります
この確率を陰性的中率といいます
感度、特異度よりこの的中率のほうが臨床では必要になってきます

さて、ここで注意しなければいけないのは、
むし歯の穴が、ある歯とない歯の割合です
ここの例では10本対10本
つまりむし歯の穴が空いている割合が50％の人たちの場合です
こんなに多くのむし歯がある人はあまりいません

例えばもっとむし歯の少ない人たちの集団を検査するとどうなるでしょうか？
10％ぐらいがむし歯の穴が空いている人たちの集団の場合を考えてみます
10本がむし歯の穴あり、90本がむし歯の穴なしとします
X線検査の精度も感度は0.6、特異度は0.9と変わりません 

		むし歯の穴		合計
		あり	なし
X線検査	+	6	9	15
	-	4	81	85
合計		10	90	100

陽性的中率は 6/15 = 0.4
陰性的中率は 81/85 = 0.95　　となります

むし歯の穴50％の集団に対する検査の時と確率がかなり変わってしまいました
さらにむし歯の穴5％の集団では

		むし歯の穴		合計
		あり	なし
X線検査	+	6	19	25
	-	4	171	175
合計		10	190	200

陽性的中率は 6/25 = 0.24
陰性的中率は 171/175 = 0.98　　となります


むし歯になっている割合を有病率といいます
この有病率が変わると、検査の感度と特異度は変わらないが、的中率は変わることがわかりました

		感度	特異度	陽性的中率	陰性的中率
有病率	50%	0.6	0.9	0.86	0.69
	10%			0.40	0.95
	5%			0.24	0.98

以上をまとめますと

臨床でのむし歯の診断には感度や特異度よりも、的中率のほうが重要である 的中率は有病率によって変化する

ということになります

 

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偽陽性と偽陰性

感度と特異度の話の続き・・・

むし歯の検査は完全ではないことがわかりました
(もともと病気の検査で完全なものはないと思いますが・・・）

下の表は前回用いましたが、
歯と歯の間のむし歯の検査をX線で行った例です
むし歯の穴が空いているものをむし歯ありとしました

		むし歯の穴		合計
		あり	なし
X線検査	+	6	19	25
	-	4	171	175
合計		10	190	200

実際にむし歯がある歯は10本、ない歯は190本です
X線検査では25本の歯がむし歯ありと判定されました
正確に判定できたのは6本でした
19本は本当はむし歯ではないのにむし歯と判定されたのです
これを偽陽性といいます

一方X線検査で175本の歯がむし歯なしと判定されました
正確に判定できたのは171本です
4本は本当はむし歯なのにむし歯なしと判定されました
これを偽陰性tといいます

特異度＝１でないかぎり偽陽性は必ずあります
感度＝１でないかぎり偽陰性は必ずあります

偽陽性の歯を治療する、ということはむし歯でない歯を削ることになります
偽陰性の歯を治療しないということはむし歯の歯を治療しないということになります


エナメル質のむし歯は大人の場合あまり進行しません
だいたい表面のむし歯が1㎜進行するのに1-4年ぐらいかかると言われています
定期的にメインテナンスや健診で来院される方は毎年チェックできますので、
怪しいむし歯は経過観察をすることができます
たとえ進行しても、次回の来院時に発見できればあまり削る量は変わりません
また、定期的に来られる方はむし歯の有病率は少ないですので、
偽陰性が少なくなります
むし歯が進行する心配はさらに減ってくるわけです

一方定期的な来院をされない方は、
怪しいむし歯を経過観察できません
痛くならなければ来ない方は、
小さなむし歯が大きくなるまで来ないということです
変な言い方ですが、むし歯が大きくなるまで育てているようなものです
また、定期的に受診される方と比べて有病率が高いので、
偽陰性の割合が多くなります
怪しいむし歯は治療したほうが安全かもしれません


プラークコントロールができるかどうか、
というのが歯を削るかどうかという時の判断材料になりますが、
このように受診形態にによっても治療方針が変わるかもしれません

定期的な口腔内チェックはやはりお勧めです

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添い寝とむし歯

むし歯についての調査によると、
西側先進諸国では、1-3才の子供の中でむし歯がある子供の割合は0-9％のようです

一方東南アジア、太平洋西側諸国やブラジルではもっと高いようです

年齢	国	前歯にむし歯の穴％
2-3	マレーシア	59
2→3	中国(成都）	18→50
3	中国(北京)	67
2	中国(湖北）	35
2→3	インドネシア	48→78
2→3	フィリピン	59→85
1.5	タイ	41
2	ミャンマー	47

上の表は3才までの子供の前歯のむし歯について、
東南アジアでの様々な調査研究をまとめたものです
かなりの割合で前歯にむし歯ができていることがわかります

前歯にむし歯が多い地域には長期の授乳と母親の添い寝という育児習慣があるようです
ミャンマーでの研究では、
授乳期間とむし歯の間に関係なかったですが、
夜間の授乳とむし歯の間には関係があることがわかりました
生後から1年間の授乳ではむし歯がなかったのですが、
1才後に夜授乳されている子供はむし歯になりやすいことがわかりました

また離乳期の間にむし歯になりやすい食べ物が追加されている子供もむし歯になりやすいことがわかりました 

　 
　
夜間授乳を続けている3才児
下の前歯以外はむし歯になっていました
甘いものももちろん大好きなようです
だいたい長期間授乳しているお母さんは夜間もあげていることが多いようです

1才過ぎての夜間の授乳は前歯のむし歯になりやすい

ただし、乳臼歯のむし歯は永久歯のむし歯のリスクであるようですが、
上顎乳前歯のむし歯があっても永久歯がむし歯になりやすくなるとは言えないようです
ですので、あまり前歯のむし歯にナーバスになることはありませんが、
2，3才のお子さんのむし歯治療は、
子供の協力度を考えると充填処置がきちんとできない場合が珍しくありません

あたり前のことですが、なるべくむし歯をつくらないほうがいいですね
乳児から幼児へと成長していくにつれて、
夜間の飲食についてもしつけて行った方がいいと私は思います

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