砂糖の解禁?!

乳幼児への甘いものは何才になったらあげますか?
甘いものの解禁日、などと言われてもいるようですが・・・

ここでは甘いものとは砂糖を使った食べ物、砂糖菓子のことにします

砂糖を多く摂取する、
歯磨きが充分にされていない、
という環境でむし歯は発生しやすいですので、
むし歯予防という点から見ると砂糖は少ないに越したことはないです 

しかし、
保護者の方が自分ではあげないようにしても、
おじいさんおばあさんがあげてしまう
周りのお友達も平気で食べているから一緒に食べてしまう
など、色々と難しいもんだいもあるようです


2才の女の子
夜間のおっぱいもありますが、
甘いものが大好きだそうです
大きなむし歯がたくさんあります


 1才半の男の子
前歯がほとんど解けています
むし歯がひどくて骨の中に膿がたまってしまいました
哺乳瓶でリンゴジュースをずっとあげていたそうです

1才、2才、3才のお子さんが大人と同じように治療を受けられるでしょうか?
小さいうちから砂糖菓子をあげるのはやっぱりよくないと思います
上のケースは極端な例ですが、
小さなむし歯でも治療は大変です

砂糖菓子を食べると必ずむし歯になるわけではありませんが、
夜のおっぱいや砂糖を飲食しないお子さんは、
まずむし歯の可能性はかなり少ない 

また、砂糖による弊害はむし歯だけではありません
人間には日々の生活を営む上で必要な栄養素やエネルギーがあります
砂糖はエネルギーの塊ですが、
そのエネルギーを砂糖から多くとるということは、
他の食べ物でのエネルギー補給が少なくなるということですので、
他の食べ物からとる栄養素が不足してしまいます
その栄養が不足しないようにいっぱい食べると、
今度はオーバーカロリー(肥満）になるでしょう
砂糖を取りすぎるということは栄養全体のバランスも崩れるということです

小さなお子さんは一度砂糖好きになると大変です
なかなかコントロールができません
(小さなお子さんに限ったことではないかもしれませんが・・・）


砂糖中毒にはさせたくないですね

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乳幼児の砂糖

私は小さい子には砂糖菓子はなるべく食べさせないほうがいいと思っております

エネルギー源ではありますが、
生活に必須のものではありません
砂糖にはカロリーがあり、脳の栄養にもまりますが、
その栄養は他の食品から十分にとることができます
砂糖菓子は栄養補給のためというより、
嗜好品として出回っていると思います
タンパク質やビタミン、ミネラル、繊維質の他、
いろいろと体に必要な栄養素を充分取るには、
砂糖菓子はない方がいいと思います

しかしそうはいっても砂糖食品は世間では圧倒的な人気を誇っています
何しろおいしいですし、
気持ちが落ち着くこともあります
なぜなら砂糖は脳の中に働きかけ幸せな気持ちにさせる作用があるようですから
（食べ過ぎると禁断症状も出るようですが、なんだか麻薬のようですね）
日本中いたるところに砂糖菓子は氾濫しています
食べないようにするのは非常に困難だと思います

ただ、乳幼児の食べ物は大人の監視下にあります
大人がきちんとめんどうをみれれば食べ過ぎによる害も少なくなるはずですが・・・

  

 砂糖菓子以外にも甘くておいしい食べ物はいっぱいあります
その様な食べ物を見つけてみてはいかがでしょうか 

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痛いとつらい

痛みというのは実にいやなものです
生理学的には、人間の皮膚感覚には温度感覚、触覚、痛覚があります
温度や触覚は状況によって気持ち良かったり、よくなかったりしますが、
痛覚だけはどんな時でも嫌がられます

アリストテレスは痛みを感覚とはみなさず快楽の対局である不快の縮図であると捉えていました
つまり不快の情動であるとしています
情動とは怒りや恐れ、喜び、悲しみといった意識状態、
それと同時に顔色が変わる、呼吸や脈が変化するなど身体の変化を伴うものです
痛みは不快な記憶として残りますので、
一度痛い思いをしたらこの次は警戒するようになるのです
 
　　　痛みはいやなものなのだ、と


以前私の診療所に歯を折ってこられた老人がいました
結構認知症が進んでいまして、少し前に喋っていたこともすぐ忘れてしまいます
その方の右下の奥歯がぱっくりと割れていたのでした
その歯をちょっと触っただけでも飛び上がるくらいに痛がりました
あわてて、　「大丈夫ですか?」　と私が訪ねると、
「ん？何がですか?」　と、ケロッとした顔で答えます
歯を触ったから痛かったわけではなかったのかと思いました
そしてもう一度触ると、 またしても飛び上がるくらい痛そうなそぶりを見せました
また「大丈夫ですか?」、　と尋ねても、
「ええ、全く平気です」、　と涼しい顔で答えるのです

どうも短期の記憶が飛んでしまうようです

痛いという不快な記憶が残らなければ、痛みはいやなことではなくなるという例でした

話は少し変わりますが、
世の中には「痛覚失象徴」という奇妙な病気があるようです
この病気を持った患者さんは、痛み刺激に対して、
痛がる代わりに笑ってしまうそうです
この方の脳をＣＴスキャンで調べてみると、
痛み刺激による情報が、痛みの情動を引き起こす部分へ伝わらないことがわかりました

痛みによる感覚は正常であっても、
情動的な面が正常に作動しないと、
あの痛みの嫌な思いがなくなってしまうようです
（これは痛みを危険なものを知らせる警告信号として認識しないので危険です）

この事から痛みは単なる感覚ではなく情動である、
と言ったアリストテレスの考え方はある意味正しいと思えます

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２０１２テニス

全豪オープンが開幕しました
錦織圭がランキングで現在26位
堂々のシード選手です
すごいですね

これでまた試合を見る楽しみができました

私の去年は、右ひじ故障のため3月以降テニスボールを打っていません
そろそろテニスを始めてもいいのではないかと思っておりますが、
さて、ラケット仕様をどうするか・・・
今使っているのはウィルソンの旧フェデラーモデル
重いけど振り抜きがいいので、
フォアハンドとサーブが格段に良くなったラケットであります
ただ、この重さに体がついて行かなくなったためか、
ひじがおかしくなってきたのです

もっと軽くて面の大きいラケットに替えたほうがいいかもしれませんが、
ちょっとさみしい
身体能力の衰えを認めたくない、
という心のもがきがあるのです
もちろん体力が落ちてきているのは頭では分かっているのですが、
心では認めていない、認めたくないのです

というわけでガットを変えることにしました
(ラケットを変えるのも時間の問題かもしれませんが）
肘に負担のかからないテンションで、吸い付きのいい感覚のものを選んでみます

さて、長男、次男はさっぱりテニスから離れてしまいました
テニスが嫌いなのではないのですが、
もっぱらアイスホッケーに時間を取られているので、
テニスをする暇がない、というのが現状です

三男にはテニスをやってほしいとも思いますが、
どうなるかわかりません

上二人はテニスやホッケーを親が選択してやらせたのかもしれません
三番目は自分が本当にやりたいと思うことをやらせようと思ってます

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のらくら冬野菜の会

 
ヒロッシーニで恒例となりましたのらくら野菜の会
早いもので今回で5回目となるようです
冬野菜は実はこれが初めて参加です

去年は長男の入試直前だったので行かなかったのですが、
やはり野菜は冬物が絶品です
去年のうわさをいろいろ聞きますと、
ぜひｈ参加したいと思ってしまいます
今年は次男の入試が今週末と迫ってますが、
スタッフと参加することに決めました



最初はオニオングラタン
玉ねぎの収穫は7月だけど、
実はこの時期に甘みが凝縮して、
一番おいしいオニオングラタンができるそうです

ヒロシさんと萩原さんのトークには「へー」を連発してしまいます

二皿目はバーニャカウダ
牛蒡と白菜がまことにおいしい
さて、この白菜ですが生で食べるには注意が必要
肥料の量が多いとたとえ有機肥料でも発がん物質がはっぱに蓄積するそうです
茹でるなどすると洗い流せるので普段手に入る白菜も生で食べない限り心配ないそうですが・・・
 「へー」

これから冬人参とじゃがいものニョッキ
モルタデッラのサラダピザ
ブリ大根、牛蒡のキターラと続きますが、
残念ながら写真を撮るのを忘れてました
それほど料理とおしゃべりに夢中になってたのでしょうか


　唯一撮ったブリ大根

妻に迎えに来てもらう予定だったのですが、
連絡をするのをうっかり忘れてました
(少々おかんむりの様子でした、スミマセン）

かなり飲み食いしましたが、翌日の体調は良好
いつもながら体に優しい料理であることに喜びを感じるのでした


 

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カットオフポイント

 以前、健康な歯とむし歯との区別は難しいとお話しました
( 詳しくは・・・健康な歯とむし歯の境界線は？ ）
そしてこの境界線付近のむし歯での大きな関心ごとは、
歯を削って詰めるか、削らずに済むか？であると思います

 
この図は視診とＸ線検査との関係を説明した時のものです
( 詳しくは・・・Ｘ線の影と視診のむし歯）

さてＡ－Ｆのうち、どのむし歯を削って詰めたほうがいいでしょうか？
プラークがむし歯の穴に溜まってしまう場合はむし歯が進行する危険がありますので詰めたほうがいい
したがって、ＥやＦは詰めたほうがいいと思われますがですが、
Ｄはどうでしょうか？　Ｃも象牙質までむし歯が進行しています・・・
磨きやすさ、フッ化物の使用状況、甘いものを普段どのくらい食べるか・・・
定期的なチェックに通えるか、　などいろんな状況によって判断は変わります

 

例えばＤ－Ｆの場合ならは削って詰める治療をすることに決めたとします

しかし、歯と歯の間のむし歯は実際の穴の深さがほとんどわかりません
（歯がくっついていますので）
そこでＸ線検査が必要になってくるのですが、
上の図のように必ずしもＸ線検査と視診のむし歯の穴の深さは一致するわけではありません
2-4の像が見えた時に削って詰める治療をすると決めたとしますと

　
つまり・・・
 
このように分けて考えてみると
660本のうち削って詰めたほうがいいと診断したものは575本
そのうちＤーＦだったものは277本です
298本は偽陽性だったということになります
削らないと診断した85本のうち9本は偽陰性だったということに名ｒます
(詳しくは　偽陽性と偽陰性　参照）

Ｘ線写真の0,1と2,3,4を分けたこの線引きの点をカットオフポイントと言います
このカットオフポイントを0,1,2と3,4の間に替えてみますと ・・・

 
つまり・・・
  
このようになります
偽陰性は9本から26本に増えましたが、
偽陽性は298本から172本に減りました

カットオフポイントを変えることによって偽陽性と偽陰性の割合を変えることができます。

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トレードオフ

カットオフポイントを変えると偽陽性と偽陰性の割合が変わることがわかりました
この偽陽性と偽陰性、どちらも少ない方がいい

 

むし歯の穴がある歯とない歯をＣＤの間で線引きします
ＡＢＣがむし歯の穴なし、ＤＥＦがむし歯の穴ありです
この表をイメージしやすいように図に変換します

 
正確ではありませんがこんな感じになります
上向きの山がむし歯の穴のない歯の集団、
下向きの山がむし歯の穴がある歯の集団です
横軸はＸ線検査でむし歯の時にうつる影の深さの違いを表しています

 
カットオフポイントをある地点に決めるとこのように偽陽性と偽陰性が生じます
いろいろな位置にカットオフポイントを設定することができます

例えばカットオフポイントをもっと左にしたとします
この場合Ｘ線検査で影が少ない場合になります
そうするとむし歯の穴があることを見逃す（＝偽陰性）ことは少なくなりますが、
むし歯の穴がないのに穴があると判定される（＝偽陽性）が増えてしまいます

反対にカットオフポイントをもっと右にした場合、
つまりＸ線検査でもっと影が大きい場合ですが、
偽陽性は少なくなる代わりに偽陰性が増えてしまいます

本当は両方少なくしたいのに、
どちらかを小さくするともう一方が大きくなってしまいます

これをトレードオフの関係にあるといいます

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ルーペのライト

診療用ルーペにはライトが付きます
このライトがあるとかなり見やすくなります
この仕事目で見るだけではありませんが、
「みる」　ということはかなりのウェイトを占めます

 


去年メガネのフレームを変えましたが、
今年はライトも一新しました


右の写真は下から
一番下がハロゲンライト
真ん中はお借りしたデモ機のＬＥＤライトで
一番上が新しく出た小型軽量のＬＥＤライトです



ハロゲンライトは10年位前のものでしょうか?
当時としてはこんなに影がなく視界良好で、
こんな状態で仕事ができることに驚きました
ただ、電源が熱くなるのが欠点でした
そしてバッテリーが2，3時間しか持たないのと、
重いのとで一日中装着するのはきびしい
そうすると特殊な治療の時しか使用できなかったです

時代は変わりましてＬＥＤライトがでてきます
電球が切れることはなくなったし、
バッテリーも改良されてきましたが、
ＬＥＤ独特の青白い光は目に違和感があります

しかし普通の家電もそうですが、
この手に技術の進歩はものすごく速いです
自然光に近い感じの光になってきました

そして一番上のライトは何よりものすごく軽いです(12ｇ!)
バッテリーも一回の充電で9時間持ちます
一つのライトにバッテリーが二つついてきますので
一日中使うことも可能です


使っていて疲れない道具というのはいいものです
(お子さんにアンコウみたいと言われました）
 

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