台風一過

昨晩はこの佐久の真上を台風が通り過ぎていったようですが、

深い眠りについた家族は誰もその気配を感じることはなかったようでした

今朝はすっきりした空、

ブタクサの花粉も飛んですっきり、

久しぶりにものすごく気持ちのいい目覚めでした

空の雲もいつもの秋の空とはちょっと違う

台風の被害というのは大変なものですが、

台風の過ぎ去った後というのは何か静かな空気が入り込んできます

最近はご無沙汰していますが、

以前は奄美大島に毎年行っていました

この島は台風の通り道で、毎年大変な暴風雨にさらされるのです

島の人に台風について尋ねてみたことがあります

毎年台風が吹き荒れてたいへんですね、

台風なんてなくなればいいと思ったことないですか、と

いやいや、台風によって滞った悪いものがすべて洗い流されるんだよ

台風が過ぎ去ったあとにまたきれいな海に戻るんだ

あのすべてが根こそぎもっていかれるような、

暴力的な力を前にして誰もなす術がありませんが、

その有無を言わせぬ力に恐ろしさと美しさを感じてしまうのです

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花粉症対策(3) 逆立ち

 （花粉症対策は自分の経験と感じたことについて独断で書いたものです

　私は歯科医でアレルギーに関する専門家ではありませんので、
　正確な情報は専門家に委ねます）

花粉を洗い流そうと鼻洗浄をしたくても、
鼻が詰まってしまってはうまく洗浄できません

そんな時は逆立ちをします
ヨガの逆立ちのポーズですね
頭と腕で三角形を作って三点倒立をするのです
この場合座禅を組んで行っても可

詰まっている鼻の血圧が上がって圧迫感を感じます
また、当然鼻が詰まっているので息をするのは口
しばらく我慢して逆さになっています

そしてゆっくり戻ってみると
今まであがっていた圧力が元に戻って、粘膜の腫脹もすくなくなるようです

この、通りのよくなった鼻を生理食塩水で洗います

詰まった鼻を一時的にでも通りを良くしたいという場合に有効です
しばらくすると、また詰まってきますが…

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5月生まれ

 三男が生まれてもうすぐ１年と５ヶ月

忘れていた子育てもだんだんと思い出してきましたが、
その頃には次のステップへと移っていく、ということを繰り返す
結局子育てのベテランというのはそんなにいないのでしょうね

この三男は長男や次男と比べて（比べてはいけないとは思いつつ）喋るのが遅い
そのかわりかなり動き回ります
アウトドア系ですね
よく食べますし…

こうやって３人を眺めていると、
ちゃんと食べて、ちゃんと眠ってくれるのが一番安心します
しかし、元気すぎるのもいい加減疲れるときがしばしば
高齢の保護者にはきつく感じます

（家の中はかなりシッチャカめっちゃかになっております）
この暴れん坊は叫ぶし、引っ掻くし、噛み付くし…
なんか凶暴でやだ

最近はかなり早く歩く、いわゆる小走りもできるようになりましたが、
しかし、この子と同級生になる３月生まれの子は最近寝返りができるようになったとか…
一学年ひとくくりにすると生まれた月によってほぼ１年違うことになります
大きくなってからの一年はたいした違いではないですが、
小さい時の一年というのは大きな違いですね
(次男が２月生まれでそのことは幼稚園の時に思いました)

早いのがいいのか、遅いのがいいのか、それは分かりませんが

そういう違いも人それぞれ違った経験として、
個性を作っていく素材となっていくのですね

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ビタミンC

歯ぐきの健康にとって大事なビタミンC

別名アスコルビン酸といいます

殆どのほ乳類はビタミンCを体内で作ることができますが、

人間を含む霊長類やモルモットはそれができません

従って私たちは食事からビタミンCをとらなければなりません

ビタミンCはみかんやレモンなどの柑橘類、緑食野菜（特にブロッコリー）、トマトなどに多く含まれます

1日に５品目摂れば６０mg以上のビタミンが摂取できると言われています

さて、厚労省が推奨する日本人のビタミン所要量は1999年に一日50mgから１００mgに引き上げられました
所要量とは欠乏症にならないために必要な最低限の量ということです

ビタミンCを合成する動物の１日あたりの生合成量は何gという単位なので、

私たちが必要とする量が１００mgぐらいというのはかなり少なく感じます

実際に風邪に有効なビタミンCの量を調べた研究では1日に１－２gとかなり多く使用しています

また、喫煙、アルコール、強いストレス、怪我や手術、感染、

寒冷地や高温地あるいは汚染物質の多い環境では、

血中のビタミンCの濃度が低下していますので、

このような環境ではより多くのビタミンCが必要になってくると思います

このビタミンCは１回に摂取する量が100mg未満だとほぼ完全に吸収されますが、
１gより多いとわずか半分も吸収されません

成人男子が体の中にためておけるビタミンCの量は１,5gで半減期は１８日です

ビタミンCはコラーゲンの生成に関するだけではなく

様々な害を及ぼす活性酸素をやっつけてくれますし

ビタミンEやフラボノイドなど他の抗酸化剤を再生させる働きもあります

また、メラニン産生を抑制する美白効果や鉄分の吸収力を高める作用もあります

さらにヒスタミン分泌を抑えたり免疫力を増強したりする作用もあります

エピネフリンや体内ステロイドの合成にも関わっています

状況に応じて結構マメに摂っていたほうが体にはいいようです
目安は一日2000mg以上といったところでしょうか

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花粉症対策(4) スートラ・ネーティ

（花粉症対策は自分の経験と感じたことについて独断で書いたものです

　私は歯科医でアレルギーに関する専門家ではありませんので、
　正確な情報は専門家に委ねます）

ヨガではクリヤといって体の中を洗って清める方法があります
呼吸や腸を動かしたり、浣腸したり
その中に鼻の洗浄(ネーティ)もあります

方法は二つあり、一つは生理食塩水で洗うものですが、
もう一つは紐を鼻から入れて口から出す方法です
これをスートラ・ネーティといいます

クリヤは定期的に行うと体の毒素が抜けて、
心と感覚が鋭敏になり病気に対する抵抗力も高まるとのことです

さて、このスートラ・ネーティは結構難しいです
私はシリコンチューブを生理食塩水につけてやってみました
なれるまでは辛いです
涙が出たり、鼻水がいっぱいでてきたりします
やっと喉の辺りまでチューブがきても、
それを口にもってくるのが至難の業です

口に指を突っ込んでのどの辺りにでてきたチューブをつかむ
喉ちんこを触るとオエッとなります

辛い修行ですが端から見るとかなり異様

何度かあきらめそうになりながら毎日できるようがんばってみました
始めてからから１ヶ月
初めて口から出すことができた日はものすごく嬉しかったです

それからしばらく毎日スートラ・ネーティをやっていました
しかし、鼻の奥の方の敏感な粘膜のところは、
チューブがこすれると痛むようになりました
しばらく続けてみれば治ると信じてやっていました
なれれば大丈夫のような気もしましたが、
たまにやっぱり痛くなります
また、洗面所にチューブを置いておくと家内に嫌がられます

苦労して身につけたテクニックですが、
花粉症が治らないのでだんだんやらなくなってしまいました

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異なる検査法の併用

口の中を見てもむし歯と分からないことがあっても、
X線写真上でむし歯と分かることがあります

  
 (奥から二番目と三番目の間にむし歯があります)

このようにX線検査はむし歯の確認には必須ともいえるものです
しかし以前にも述べたように、
１００％正確にむし歯を見つけだす検査はありません（参：X線の陰と視診のむし歯）
X線検査もむし歯でないものをむし歯と判定してしまう可能性や、
むし歯なのにむし歯でないと判定してしまうこともあります

　
このX線写真ではむし歯の陰がどこにも無いようにみえます

しかし、口の中では、
 
このように奥から２番目と３番目の歯の間に黒いむし歯があるのが分かります


このむし歯は大きくはないのですが、はっきりと穴が開いていました
むし歯を削ってつめるかどうかの判断の決め手は、
そのむし歯が進行するかどうかということによります

このむし歯はゆっくりですが進行する可能性が高いと判断され、
レジン充填処置を行うことになりました

 　→　

できるだけ健康な歯を傷つけないように悪い部分を除去してレジン充填処置を行います

X線検査だけに頼らず、
歯の周りのプラークを除去して乾燥して、
目で見る（視診）、触る（触診）といった検査を併用することにより、
むし歯の検出精度が上がります

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勉強会とホテルと

 数年前よりある勉強会に入りまして、
２ヶ月に一度、月曜日の夜は浅草に行っております。
19：30から開始なので16：30には自宅を出発します

会が終わって皆で遅い食事をとって、
だいたいホテルに帰るのが２３時過ぎ
上野まで乗り合いでタクシー使ってそこから東京駅近くのホテルに泊まります
翌朝、始発の新幹線が6：24
佐久平に7：４０につくので火曜日の朝の診療には余裕で間に合います

ホテルは遅く帰って5：00頃起きて風呂はいってすぐチェックアウトするので、
駅から近ければどんなところでもいいのですが、
一度鉛筆ビルのようなホテルに泊まってあまりの狭さに発狂しそうになったことがあります

さて、今季から東京ステーションホテルがリニューアルオープンしました
ずいぶん休業していたと思います
リニューアル前のホテルはすごく古くさいのですが、
何となく味わいのあるホテルでして、
また、ホテルをでるとすぐ駅というのもすごく良かったのでした
（山の上ホテルとにたような雰囲気で結構好きなホテルでした）

リニューアルしたら早速泊まりたいと思っていたのですが、
HPで見てみると全然イメージが違います
かなりおしゃれで豪華
当然料金も高い

とても勉強会の帰りに素泊まりする気にはなれませんでした
（以前は気軽に使えたのに…）

そんなことを浅草からのタクシーの中で話していたところ、
「ところで、何で東京駅なんだよ」と友人
上野駅でいいじゃないか、ということなのです
ホテルも安いし、新幹線も一駅短い

確かに...

何気に始発だと座れると思って東京駅周辺に泊まっていたのですが、
出発ぎりぎりまで１Fの待合室にいて間際に乗っても必ず座れます
次の駅の上野からも座れると思う

だいたい湯島育ちのくせにそんなことも分からないのか、と言われましたが
ほんとだ、何で気がつかなかったのだろう...
しかし、そう言った彼もこの浅草 ー(タクシー) → 上野駅というパターンを、
何年も一緒に繰り返してきたくせに (今頃気がついたくせに)


そう、人間深く考えずに無駄に行動するものなのですね

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花粉症対策(５) ステロイド

（花粉症対策は自分の経験と感じたことについて独断で書いたものです

　私は歯科医でアレルギーに関する専門家ではありませんので、

　正確な情報は専門家に委ねます）

今から２,３０年ぐらい前の話です

花粉症を治すすごいクリニックがあるということで、
紹介してもらっていったことがあります

問診と鼻の検査をして「花粉症」と診断されました
点滴を行いますから別室へと案内されました
そこでは１０床ほどの簡易ベッドが置かれており、
そこに横たわって点滴を受けている人でいっぱいでした

私も横になって点滴を受けました
使用した薬の詳しい説明も無く、
１週間か２週間か１ヶ月か忘れましたが、
花粉の飛んでいる時期は定期的に点滴をするといいと言われました

結構前のことなので記憶もだいぶ曖昧になってきましたが、
確かに一発で良くなりました
しばらく本当に快適で過ごすことができました

ただ、忘れられないのが、待合室で待っている人たちの様子
異様に顔の丸い人たちが何人もいました

そう、点滴後の感覚はすごかったです
ホント楽になったというのがその時の感想
たしかにすごいクリニックではありました
しかし、何となく気味が悪くなりその一回だけで通院するのはやめました

点滴の薬はステロイド剤でしょう
最近では注射一本で１シーズンもつという長期持続型のステロイド剤もあるようですが、
何れにしても作用は同じ、
強力なアレルギー抑制効果があります
(血中のリンパ球を減らしたりヒスタミン分泌抑制したりなど）

ステロイド剤はすごい薬なのですが、
長期的に使用すると副作用もいろいろでてきます
その副作用を受け入れてでもその薬の作用が欲しいか、ということを問うべきです

私の身内にもう４０年以上ステロイドを服用している人がいます
かなり問題があります（本人にも、投与していた人たちにも）
糖尿病や高血圧、骨粗鬆症による圧迫骨折、精神的な不安定…
数々の副作用がでています
しかし、あまりに長期に薬を飲んでいたら、
体の中で作られるべきステロイドホルモンが作られなくなってしまいますので、
今度は薬をやめるのが非常に困難です
ここまでくると悲劇ですが、
それほど使わないにしても花粉症は毎年やってくるものです
長期的に使う薬はよく考えるべきだと思います

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メタルボンドクラウン（通称メタボン）

 むし歯や怪我などで歯が大きく崩壊してしまった場合などは、
クラウンという被せものをして歯の形を回復させることがあります
材質はいろいろありますが、
プラスチック製のものはすり減りやすいというデメリットがあります
硬い材質は金属やセラミックがありますが、
金属冠は見た目を気にする人からは嫌がられます
また、セラミックはプラークが溜まりにくいというメリットもあることから、
だんだんとセラミッククラウンが好まれるようになってきました
オールセラミッククラウンと言って材質全部が白い材料で作られたものも、
最近では長い間しっかりともつようになりましたので、
奥歯にも使われるようになりました

昔はセラミックだけのクラウンは強度的にあまり強くなかったので、
もっぱら咬む力のあまりかからない前歯だけに使われていたのです
当時強度的に優れたセラミッククラウンはメタルボンドクラウンというものでした

これは金属の土台の上にセラミックをくっつけるというものです
いまのオールセラミッククラウンはこの金属の土台がセラミックになったものです
ですので基本的な考え方は一緒です
メタルボンドクラウンがセラミッククラウンの基本形と言っていいと思います

　メタルボンドクラウンです


裏から見ると　　　このように金属が見えます
裏側は人から見えないのでむりにセラミックにしなくてもいい、というコンセプトです
このケースは奥歯が部分義歯であり、このクラウンに義歯の金具がかかるので、
金具のおさまりがいいように金属加工にしたのです

その他にも咬む力が強い人などに噛み合わせの面を金属にするケースもあります

 
上顎の奥歯（大臼歯）にインプラントをいれてメタルボンドクラウンを装着しました

下顎の奥歯：オールセラミッククラウンを装着しました
　　　　　　向かって右奥２本はインプラント上にメタルボンドクラウンを装着しました
　　　　　　メタルボンドクラウンでも噛み合わせの部分をセラミックにすることはできます

        
このケースはかなり咬む力が強い人です
噛み合わせの部分は金属にした方が安心です
下の奥歯も噛み合わせの部分は金属にしたいところですが、
この部分は笑った時に目立ってしまうのでセラミックにしました

メタルボンドクラウンは歴史も古いし長い目でみて信頼できる方法です


  
 

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根の治療の放置

むし歯が大きく進行してしまった場合、
神経がやられてしまってひどい痛みがでることがあります
これを歯髄炎といいますが、いわゆる神経をとる、という治療を行います


下の奥歯に大きなむし歯ができて痛くて来院したケース
神経をとって根幹充填という処置を行います。
根の中の悪いものをとるという地味な治療です
ラバーダムをして口を開けっ放し（閉じると根の中にばい菌が入ってしまうので）で長時間
結構めんどうな治療ではあります
しかし、建築物でいうならば基礎工事の部分です
ここをおろそかにしては後々問題が出てくる危険があります


根幹充填終了後のX線写真です
神経があった部位に白い詰め物が入ったことが確認されました
この後はクラウンという冠をかぶせれば治療は終わりです

しかし、この後患者さんの来院が途絶えました…


そして８ヶ月後：

治療途中の歯に違和感を訴えて来院されました
口の中を見るとセメントが全部とれて中には食べ物や汚れが詰まっていました
洗浄してよく見ると中は広範囲にむし歯になっていました

その時のX線写真です

歯の中に黒い影が大きくできています
全部むし歯で歯が溶けてしまいました
この歯は保存できません、
抜歯になりました

せっかく時間をかけて治療をしでいるのに、
患者さんも時間をかけて通ってきたのに、
その努力すべてがパーになりました

痛みがなくなると来なくなる方がいらっしゃいます
しばらく放置してもその続きから治療が再開できると思っていても、
このように、長期の治療中断は歯を悪くするどころではなく、
歯を失ってしまうことがあります

治療途中の歯の放置は危険だという例でした

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