Bunaco

診療所の玄関の照明がやっと入りました
青森県のBunacoというメーカーの照明です
ブナの木をかつら剥きにスライスして、
テープ状にカットしたものを巻き重ねる
職人の手作業による味わいのある品です
青森県と長野県は周波数が違うので、
到着にちょっと時間がかかったようです


明かりが軟らかくいい感じです

待合室も春になってきたので、
壁の模様を変えました


便利なシールがありまして、
はってもきれいにはがせるので、
季節ごとに楽しめるようです
　（冬はクリスマス仕様でした）
夏には海のシールがいいと息子が張り替えを楽しんでいます

今まで玄関に照明がなくって殺風景でしたけど、
平気でいられるこういう性格をこちらの言葉で「ずくがない」といいます
（ちょっと使い方ちがうかな？）

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4月の雪女

4月23日、佐久市の強歩大会がありましたが、

体調不良のため残念ながら出場を断念しました

微熱と寒気があり７８kmは無理と判断

具合悪いので悔しいという気持ちもおきず、ひたすら床に就いておりました

長い間花粉症に悩まされていたのであまり気がつきませんでしたが、

私の身体は4月に冷えやすいのかも知れません

普段は人一倍手先とか暖かいのに、手足がやけに冷えるのです

4月と言うと桜が咲いたり、年度替わりのイベントがあったりと明るい華やかなイメージがありますが、

私に取っては一年で一番体調を崩す時期のようです

(具合の悪いときの撮影は少し寒々している…）

強歩大会の前の週は熊本に行く予定でした

毎年4月恒例になっている熊本市での勉強会がありますが、

出発直前に地震があって急遽中止となりました

最初の大きな揺れのときは市内の被害はそれほどでもないようで、

まだ勉強会もできるような雰囲気だったのですが、

ホテルが受け入れられないとの事で勉強会は中止

そうしたらその後にあんなにいっぱい地震が続いて…

まだまだ不安定ですね

気持ちの問題とかも影響するのかもしれませんけど、

どうやらあの辺りから体調がおかしくなってきたようです

さて、熊本行きが中止となり土日が予定無しになりました

プレゼンの準備とかして寝不足気味だったのですが、

あぐりの湯まで行ってきました

驚いたのは足が全然動かないこと

ペースを抑えてとかそういう話ではなくて、走る事が辛い

１０kmぐらい走ったところで苦しくなってやめようかと思いましたが、

戻るのも１０km、残り１６km、
なら温泉まで行っちゃえって足を引きずるようにして進みました

温泉についたときは右の股関節が固まっちゃってしゃがめないくらい痛い

２時間位湯に浸かったりマッサージしたりしていたら動くようになりましたが、

大会直前にしてかなりコンディション悪し

翌日曜日はひたすら眠る

家族によく眠れるもんだと感心されましたが、２４時間布団の中でした

疲労ですね　土曜日こそ休んでおけばよかったのか、と軽く後悔

さて月曜日から右股関節が痛くて走れなくてちょっと焦る

かかりつけドクターから骨、関節に問題はないと言われて少し安心

水曜日にトレーナーにマッサージをしてもらったら急に足が軽くなり動くようになりました

肩から背中にかけての深部の筋肉が張っていたとの事でした

この歳になると小さな筋肉はトラブル起こしやすいのですね

疲れていたのに無理に走っていたから痛めてしまったのでしょうか

さて、こわばっていたからだが一気に解放されて凄く楽になったのですが、

翌日から身体の冷えが強くなってきました

その前の週から手足が冷たくなっていておかしいと思っていたのですが、

それが強くなってきたのです

その後頭痛と微熱

風邪か…

強歩大会のため土曜の午後休診だったのですが、

午後から月曜日の朝までひたすら寝床でした

とにかく寒くて、それに鼻水がでるのが花粉のせいか風邪なのかよくわからない

寝ている間は冷えているのがとても心細く、気持ちもかなりダウン

というより気持ちがダウンしているから余計身体も弱っているような気もするし…

しかし、この冷えというのは気持ちも冷え込ませるようです

生姜もいっぱい飲んだのに、

布団の中で手足を暖めているのに、

身体はどんどん冷たくなっていくのです

雪女に息を吹きかけられたように、

どんどん身体も心も冷えていく

気候の不安定さに気持ちの不安定さが重なるこの4月
今年もトラブルありでした

ひたすら横になっていたおかげで月曜日はなんとか普通に近い状態に回復しました

運動を全くしないでひたすら寝床にふせっていた１週間でしたが、もうすぐ4月も終わり

一番好きな5月がやってきます

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ハチミツの効用

定期的に受診している患者さんが、
大きなむし歯を作ってしまいました
左上一番奥の歯に被せてあったものがとれたとのことですが、
土台の歯が大きく崩壊していたのです

金属などがかぶさっていると見た目ではむし歯の穴が分からない事が多い
レントゲン写真を撮影してもその金属が白く写ります
むし歯は黒い影として写ってくるので、
金属が被っていると中の状態が分からない事が多いです
従って被さっているものが外れてむし歯が分かる事は珍しくないのですが、
今回は通常みられるむし歯ではない、大きな穴が開いていました

  →　

さて、どうしてこんな事になったのだろうと不思議に思っていると、
実は今年の1月からハチミツで歯みがきをしている、とのことでした

ちょっとビックリ、
そんな人初めてだったからです
きっかけはハチミツ本
ひとさじのハチミツが身体にいい、ってことを書いてある本です
傷に効果があったり、喉の痛いのが治ったりということは聞いたことがありますが、
その他にもハブラシにつけて歯みがきするとむし歯にならない、と書いてあるようです

エーっ、そんな本がホントにあるのかって調べてみたら、ありました、ホントに
買って読んでみると、
確かにハブラシにハチミツつけて磨くといいって書いてありました！
ハチミツには抗菌作用があるので口の中のミュータンス菌もやっつけてくれるのだとか
ネットでみるとなんと推奨している歯医者までいるではありませんか！

著者やその知り合いの人もハチミツ歯みがきを実践して、実際むし歯になっていないそうです



さて、むし歯の原因について考えてみましょう
口の中に甘いもの（糖質）が入ってくると,
歯垢の中にある酸産生菌(いわゆるむし歯菌）が酸を作り出し、
その酸によって歯が溶けていきます
この、歯が溶ける状態や、溶けてしまった歯のことをむし歯といっています
歯垢や甘いものが原因と考えられているので、
むし歯にならないようにするには、
歯みがきをしたり甘いものを食べ過ぎないようにしたりするわけですね
また、これにフッ化物を使用する事によってむし歯の進行を遅らせることができますので、
フッ化物、歯みがき、甘いもの、
この三つがむし歯治療やむし歯予防の鍵となってくるわけです

（いろんな因子のかかわり合いを表している図）

さて、
むし歯は多因子性の疾患(病気）と言われています
いろんな因子が重なり合って条件が悪くなったところで発症するわけです
甘いものを食べても他の因子の条件が悪くない場合や、
歯みがきの状態が悪くても他の因子の条件が悪くない場合など、
むし歯にならないかもしれません
　　例えば、歯垢の中の細菌集団は個人差があって人によって最近の割合が異なります
　　　また、酸を出す細菌がいても他の細菌や唾液の成分で酸を中和する事もありますし、
　　　　　　歯垢自体が少ない人もいます

ハチミツで歯みがきをしてもむし歯にならない人がいるかもしれません
しかし、ハチミツは主成分がブドウ糖や果糖です
立派な糖質です
確かに抗菌作用はあるかもしれません
しかし、むし歯菌は歯垢の中で活動します
歯垢の中は特殊な環境です
抗生物質も普段の１０００倍位の濃度にしないと効かないこともある位です
いろんな抗菌剤でむし歯菌をコントロールする事は難しい事が分かっています
ましてやむし歯菌は毒性の強い細菌ではありません
口の中で人と共存できるおとなしい口腔内常在菌の一つ
そのような細菌が抗菌剤で殺されてしまったらどんな細菌が口の中に住みつくのでしょうか…
（実際には殺されてしまう事はないでしょうから心配いりません）

 


ハチミツはミネラルが豊富で美味しくて素晴らしい食品だとおもいます
私も酸っぱい果物なんかにハチミツかけるの好きです
でも、歯みがきには使わないでくださいね

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