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(むかしむかし、人は歯を磨かなかった の続き)
どの地域でも共通して言えることは、
人びとがすごく健康的でむし歯もほとんどなく、歯並びもいいことでした
むし歯になっている割合は地域によって差があるものの、
ほとんど0%で、多くても数%(100本中0~10本未満)でした
歯みがきなどをする習慣などはありません
歯の周りには沈着物がついていることはありますが、
歯も歯並びもしっかりしていたとのことです
一方、同じ地域、民族でも近隣で欧米の食生活を取り入れている集団は、
むし歯が広がり、歯並びの悪い歯列の人が出てくるようになったそうです
そこで取り入れられている食事は精白小麦粉、砂糖、缶詰などの加工食品でした
(これを近代食とします)
むし歯は30、40、50%という割合で、
伝統食の人たちを圧倒的に凌駕しています
その当時注目されていた結核という病気も伝統食の集団では皆無でしたが、
近代食で生活している集団には見られるようになっていたのでした
(写真はNutrition and physical degenerationより転写させていただきました)
(伝統食と近代食によるむし歯率の違い)
口の中の歯の総数を32本とすると、1本むし歯があった場合は3.1%、
2本で6.3%、5本で16.3%、10本で31.3%となります
また、今まで伝統食で生活してきた人たちでも、
近代食に変えたとたんにむし歯が広がり、
それまでよかった歯並びも次の世代から悪くなりだしました
本にはこのようなことが現地の人の口の中の写真とともに細かく書かれていました
伝統食の内容は地域によってさまざまです
海辺の人びとは海産物を中心に、
内陸の狩猟民族は動物を中心に(特に内蔵を重視)、
牧畜民の人は乳製品と少しの肉
農耕民は穀物を中心にしています
そして野菜や果物、穀物があればそれも食べる、
場合によっては虫も食べるといったぐあいです
ただ、海産物は陸地の人でも手に入る限り取り入れているようでした
プライス博士は全ての伝統食の成分を分析しました
その結果、ミネラルやビタミン類が非常に多く含まれていたことが分かりました
一方、近代食にはビタミンやミネラルがあまりなくて、
カロリーだけ高い食事になっていたようです
近代食は流通されるようになるとあっという間に定着してしまうようです
簡単に手に入るし甘くて美味しい
しかし、それと引き換えにむし歯や不正咬合、結核などの病気が身体を襲ってきたのでした
プライス博士は身体の免疫力の低下がむし歯を引き起こしていると考えたようですが、
現在私たちが考えますと、
砂糖などの糖質過多の食事、軟らかい加工食品が多い食事そのものが、
むし歯の問題を起こしているように思えます。
いずれにせよ伝統食を食べていた民族、集団は、
(近代食を食べていなかった民族、集団と言ったほうがいいかもしれませんが)
歯を磨かなくてもむし歯なんかにならなかったようです
ちなみに、伝統食で生活している集団は、
結核だけでなく病院に入院するような病気にかかったことがなく、
グループ内で犯罪も発生することなく、
皆さん幸せそうな生活を送っていたようでした
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Author:atsu
2004年に長野県に引っ越してきました
たまにアイスホッケーとかテニスとかしています
最近は筋トレとゆるいランに変わってきました