8月15日
天皇陛下の玉音放送がされ、太平洋戦争が終わった、負けた、と日本国民が知った日ですね
正式には9月2日の降伏文書調印によって終戦となるようですが、
8月15日は太平洋戦争についての思い出話がよく出ます
子どもの頃は毎年この時期に親や親戚から戦争の話を聞かされました
戦火の中を子どもだった母は逃げ回り防空壕に入ってかくれる思い出や、
特攻隊だったけど天候不良で出陣が延期され、待機中に終戦になった叔父の話や、
実戦未経験の海軍の学生だった父の話など、
繰り返し聞かされるものもありましたが、
特にこの日は必ず誰かから戦争のお話を聞いていました
お盆といえば昼の玉音放送と甲子園
甲子園のサイレンが空襲警報と重なって聞こえてきます
大人になってからも夏休みで時間がありますから、
父母が亡くなってからもお盆中には戦争関連の本を読んでいます
今回は坂口尚のマンガ、石の花
第二次大戦中のバルカン半島ユーゴスラビアのお話です
5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字からなる国、ユーゴスラビア
じつは、あまりこの辺りの国の事情をよく知りません
コソボ紛争の時も事情がよくわからなくて、あまり馴染みのない地域でした^^;
美しいアドリア海に面しており、テニス選手ではセルビアのジョコビッチ、
クロアチアのイヴァニセビッチ、チリッチなどの有名選手がいるぐらいの知識です
米原万里さんご推薦の本で、ユーゴのことを知るならこの本がお勧めだとのことで購入
日本やアメリカ、中国などと少し違った視線で戦争を見ることができます
(しかも日本語でマンガ^^)
戦争ものの物語は敵と味方という視点で語られるものが多く、
祖国のため、正義のため… ついつい敵を憎むように感情移入しがちですが、
ユーゴスラビアは複雑です
ドイツ軍が侵攻してから民族同士の対立も激しくなり、
そこに共産党やゲリラなどが入ってきます
そこでそれぞれの立場、それぞれの想いで戦い続ける人びとがいて、
この本はそこのところを実にうまく書けていると思いました
まだまだ、人に説明するのは難しいですが、バルカン半島のことが分かってきました
このお盆中は3日間断食をしていまして、空腹の中の読書でした
ものすごい空腹感がおそってきたり、頭がボーッとしている時期もありましたが、
そんな中で読んだことも手伝って、戦争中の悲惨さにかなり打ちのめされる感じになりました
改めて、戦争とは、正義とは、幸せとは?と考えてしまいました
ちょっと長い話ですが、バルカン半島がよくわかる本でした

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