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歯垢が沢山ついたまま放置すると周囲の歯ぐき(歯肉)が歯肉炎になります
この原因を少し深く探って見ましょう
歯垢の中には様々な細菌が生息しております
個人によって、また歯垢の成熟度によって細菌の種類や割合はさまざまですが、
特定の細菌が歯肉炎を起こすようではないようです
細菌や細菌のだす刺激を歯肉の上皮にある免疫系の細胞が感知すると、
いろいろな反応が起きます
この細菌と免疫系の戦いの前線は歯肉の特別な部分で展開されます
歯肉表面の上皮細胞は三種類に分けられます
歯と歯肉の間の溝を歯肉溝といいますが、
歯肉溝の内側の上皮を歯肉溝上皮といいます
そこよりも深く歯と密着している上皮を接合上皮といいます
この接合上皮は角化していません
ですのでこの上皮は細菌側からみると攻めやすい部位ともいえます
歯肉炎の初期の段階は肉眼でよくわかりませんが、
歯肉の組織内では炎症反応がおきています
血管を形どる細胞の間がひろがって、
すき間から浸出液が組織内に流れ出ていきます
この時接合上皮の間もすき間が大きくなり、
ここから浸出液が歯肉溝に出て行きます
(細菌を歯肉溝から流し出す作用があります)
もう少し進んだ状態になると血管の間から組織液がでる量も増えますが、
この流れにのって好中球という免疫系の細胞もやってきて、
歯肉溝から出て細菌達と戦うようになります
一方すき間ができて侵入しやすくなった接合上皮を通って、
細菌の攻撃が歯肉内にもひろがっていきます
免疫系の細胞も好中球中心の初期の戦いから、
リンパ球やマクロファージなどいろいろなシステムが作動し、
戦闘パターンが変化していきます
血管がひろがって血流量も増えますので、
外から見ると赤くなって脹れているのが分かるわけですね
これらの免疫反応は遅延型過敏症(Ⅳ型アレルギー)と同じようです
歯垢がある限り炎症反応は続きます
しかし、歯垢を取り除くと修復作業が行われて元の状態に戻ります
歯周炎に移行しないこの段階にとどめておくと、
骨が吸収したり歯肉が下がったりということはおきないということです
歯周病は歯肉炎のコントロールが大事です
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Author:atsu
2004年に長野県に引っ越してきました
たまにアイスホッケーとかテニスとかしています
最近は筋トレとゆるいランに変わってきました