昨晩は岡田圭さんの講演を聞いてきました
ニューヨーク訪問看護ステーションでスピリチュアルケアをされているチャプレンです
佐久病院主催のセミナーですが、ちょっとお邪魔させていただきました
3年前にもお話を伺いまして(
いのちの問いかけ 参照)、
その時は小グループでディスカッションしたりしましたが、
今回は医療センターでの講演で、岡田圭さんの2時間トークです

ニューヨークでは訪問看護サービスが充実しているそうです
家庭で看取られながら旅立っていく
それを多職種チームでケアしていくのですが、
アメリカではこういうシステムがしっかりしてそうですね
チームマネージャーを中心に、
医師、看護師、社会福祉士、スピリチュアルケア・カウンセラーなどがチームとなり、
その人や家族をサポートしていくようです
心のケアと一言で言っても、これは相当大変なことだと思います
講演中いろいろなキーワードをいただきましたが、
難しくて理解していくには時間がかかりそうです
そういえば3年前にもそんなこと思ったなー
キーワードを頼りに調べてみようと思いつつ忘れてしまい3年経つ
今回とくに心に残ったお話は、理性と感性の知識
勝手な解釈ですが、誰もが共有できる客観的あるいは科学的な知識と、
人と人が接するときに体験したことからえられた知識や感覚は違うということ
例えば、ある人は病気や老化で長く生きられないということは医学的にわかる理性の知識
しかし、まだ死にたくないとか、病気が治るんだと、その人が思っているとわかることは感性の知識
感性で語っている人に理性で諭すようなことでは心の交流は得られない
そんな話を聴いている中、昨日のいらした患者さんのことを思い出しました
上の歯が4本しか残っていないのですが、
重度の歯周病でいつ抜けてもおかしくない状態です
うまく噛めないので全部抜いて義姉を作った方が良さそうですが、
患者さん曰く「この前2本が私の生命線だと思っている」
口の中の状態が悪いことは重々承知だと思います(だから受診しているのですが)
しかし感情的には抜歯はしたくないのです
その感性を十分こちらも受け止めていかないと、
信頼関係は得られないのでしょう
歯の命の訴えを感性で受け止められるよう気をつけていきたいです
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