歯みがきの状態が悪いとプラークが蓄積されてきます
歯と歯ぐきの間にプラークが溜まったままの状態が続くと歯肉炎になります
ブラッシングをしっかりしてプラークをとると、
たいてい歯肉炎は治まり健康な歯肉を取り戻すことができます
歯が残っている大人の方は長いライフスタイルのなかで、
幾度かは歯肉炎になっていることと思われます
歯肉炎は、
一般的に歯肉炎は口腔清掃不良によって、
歯と歯ぐきの間の溝にプラークが溜まり、
その中の細菌の刺激によっておきる炎症と考えられています
歯肉は腫れてブヨブヨになってきます
触ると出血しやすく、歯と歯ぐきの間からも浸出液が多く出てきます
原因となる細菌は特定されていません
全身状態にも影響されるようで、
ホルモンの影響(例えば思春期や妊娠中)でより炎症が強く出ることがあります
また、歯肉炎になりやすい薬もあります
(ある種の抗てんかん薬、カルシウム拮抗性降圧剤、免疫抑制剤など)
歯肉炎は歯みがきを中断することで簡単に実験することができます
(きちんと歯みがきを再開すると健康な歯ぐきにもどります)
歯肉炎のプラークの中の細菌集団は、
健康な歯ぐきに見られる細菌集団よりもいろんな種類がいます
特に二酸化炭素を好む菌や酸素のないところを好む菌(嫌気性菌)が多くなります
プラークの量も10-20倍ほどにふくれあがります
細菌集団は歯肉炎になってから時間が経つにつれて多様性を示しますが、
いくつか行なわれた研究では、歯肉炎独特の細菌集団を見つけることはできませんでした
健康な歯肉にはまれで、歯肉炎になるとよく見られる細菌もありますが、
ただし、これらの菌が歯肉炎を引き起こす菌であるかはわかりません
歯肉炎の全ての部位が歯周炎に進行するわけではありませんが、
歯周炎は発症する前にかならず歯肉炎になります
歯周炎に特有の細菌集団は存在するようで、
これらは健康な歯肉からはあまり見つけられないものですが、
歯肉炎では少ないながらも見つけられています
つまり、歯肉炎の時に見つかる細菌は歯周炎へと進行する時に増えていくものかもしれません
(歯肉炎を引き起こす細菌ではなく歯周炎を引き起こす細菌かもしれない)
以上のことから、
歯肉炎になって変化していく環境(歯肉からの出血、歯肉溝からの浸出液の増加)は、
歯周炎にかかわり合う細菌種にとって好ましいものである、
ということが言えるのではないでしょうか
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Author:atsu
2004年に長野県に引っ越してきました
たまにアイスホッケーとかテニスとかしています
最近は筋トレとゆるいランに変わってきました